Vrai Amour ~妃奈の場合~

「もっと・・・名前、呼んで・・っ」

恒輝さんの手のひらが胸の膨らみを包み込み、ゆっくりと力をこめた。

もう片方の手は再び内腿をすべり、敏感になった蕾をゆっくりと撫でる。

「・・・っ・・んん・・・恒輝、さ・・・」

そして、蕾を撫でていた恒輝さんの指先がゆっくりと押し込まれた。

「・・んぁ・・・」

なんとも言えない感覚に、恒輝さんの首筋にまわしていた腕に力が入ってしまう。

「・・・どこがいい?」

恒輝さんは押し入れた指をゆっくりと出し入れする。

「や・・・恥ずかし・・・」

息も絶え絶えにそう答える。

「知りたいんだよ、妃奈のこと全部」

そう言われると思わずきゅんとしてしまう。

「・・・ほら、どこ?ここかな?」

恒輝さんはいつもより少し強気な口調で、指を動かした。

「・・ああっ」

恒輝さんの指が触れた場所に、思わず体がびくんと反応する。

自分でも驚くくらいそこは気持ちよくて、体の奥がきゅんとした。
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