俺様ヴァンパイア

「陸。妹さん起きたか?」

「あぁ~悠、今説教してた。
ほら、茜、謝れ。」

『ヤダ。なんで。』

そこに、居たのは、
昼間、話してきたお兄さんだった。

「家まで、悠が見つけて
連れて帰ってきたんだよ。」

『それはどうも・・・』

そうは言ったものの・・・
急に、いつものあの感じが
激しく襲ってくる。
いや、いつもよりひどい。

そんなことをよそに、
翼と司が、悠さんに。

「ってか、あかねどこにいたんすか。」

「ったく、こんな大怪我までして。」

悠さんは、しばらく私の顔を見て、

「ひみつ。教えてやる義理はない。」

「「教えろよ、柊。」」

「それ以前に、俺は、
お前らが双子だったことに驚きだね。」

『今、なんって言った!?司、翼』

「「柊」」

私は、その瞬間。
この場を、離れることにした。



< 19 / 23 >

この作品をシェア

pagetop