俺様ヴァンパイア
「陸。妹さん起きたか?」
「あぁ~悠、今説教してた。
ほら、茜、謝れ。」
『ヤダ。なんで。』
そこに、居たのは、
昼間、話してきたお兄さんだった。
「家まで、悠が見つけて
連れて帰ってきたんだよ。」
『それはどうも・・・』
そうは言ったものの・・・
急に、いつものあの感じが
激しく襲ってくる。
いや、いつもよりひどい。
そんなことをよそに、
翼と司が、悠さんに。
「ってか、あかねどこにいたんすか。」
「ったく、こんな大怪我までして。」
悠さんは、しばらく私の顔を見て、
「ひみつ。教えてやる義理はない。」
「「教えろよ、柊。」」
「それ以前に、俺は、
お前らが双子だったことに驚きだね。」
『今、なんって言った!?司、翼』
「「柊」」
私は、その瞬間。
この場を、離れることにした。