俺様ヴァンパイア
「茜、もうすぐ夕飯だ。
どこかに出かけるつもりなのか?」
『出かけるも、私の勝手でしょ。
具合悪いから、寝るの。
夕食はいらないから。』
「そうか、最近、
体調が良くない日が続いてるな。
何かあったか?」
『ない。疲れた。
おやすみなさい。』
そうやって、
さっさと自分の部屋に戻るのが
関わらなくていい。
私は、兄さんたちとは違う。
それが私を、苦しめる呪縛。
みんな、私より数倍も早く
死んでしまうんだ。
その時に、悲しい思いをしたくないから
今から、距離を置いたほうがいいんだ。
悲しいけど…