Vrai Amour ~咲子の場合~

「・・・何?なんで隠すの?」


「だって・・・」


子供を産んで、体のラインは少なからず崩れてしまっている。

18歳のときの身体ではないのだ。


「・・・きれいだよ、全部」


昌弘さんはそう言って、私の腕をシーツに縫いとめると

その熱い唇ですべてを愛してくれた。




「・・・今日はつけないよ」


昌弘さんはそのまま私の中に入ってきた。


「・・っあぁ・・・」


何度しても「妊娠」を意識したセックスは緊張する。


「・・・今日は今まで出来なかった分も愛してあげるからね」


昌弘さんはそう言って、激しく腰を打ちつけた。


「・・・あっ・・・やぁっ・・・」


あんな薄い膜でもないとこんなにも違うものかと思い知らされる。
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