Vrai Amour ~咲子の場合~
彼にはなんて伝えたらいいだろう


立場上、叶うことのない想いだってことはわかってた。


それでも、彼のことが好きで好きでたまらない。


本当は留学を選んだときも、離れたくない気持ちのほうが強かった。








だけど、彼と想いを通じ合わせることはしてはならないのだ。


なぜなら彼は、桐島家の執事を代々務める朝比奈の息子だから。
< 5 / 46 >

この作品をシェア

pagetop