Vrai Amour ~斗真の場合~
手の甲で涙を拭いながら、持って来た荷物の中から

有絵のお気に入りのピンクのカーディガンを取り出す。


「あ・・」

引っ張り出そうとしたとき、さっき放り込んだ封筒がカバンから落ちた。




バサバサバサ・・・・



封が切ってあった封筒からは数枚の写真が出てきて床に広がった。





「・・・!!!!!」



それはついさっき、俺がみちるにしていた光景。

みちるの顔は写っていないが、俺の顔はしっかりと写し出されていた。
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