Vrai Amour ~斗真の場合~
「美空・・・」
信じられないような気持ちで両腕を広げると、美空は飛びつくように俺の腕の中に納まった。
美空はきっと来てくれる。
そう信じていたはずなのに、なんだか信じられない気持ちだ。
少し身体を離すと、改めてその花嫁姿の美空を見た。
心なしか少し痩せたような気がする。
しっかりとメイクをした美空はとても綺麗だった。
どこにもあのおとなしくて地味な桐島美空はいない。
そして、その真っ白な衣装は美空にとてもよく似合っていて、少しだけ嫉妬してしまた。
だけど、もう言ってもいいよな?
俺の本当の気持ちを・・・