Vrai Amour ~斗真の場合~
「あれ、あたしよ」
衝撃の事実に思わずカバンを落とした。
「初めての無断外泊、初めての飲酒・・・ついでに初めての・・・・」
その先を言おうとするみちるの口を慌てて押さえた。
こんな話どこから漏れるかわからない。
「何が、望みなんだ」
そう言いながら、クーラーが利いて涼しいはずの部屋の中で汗がにじんだ。
「言ったでしょ?あたしと、して?」
みちるは再び俺の手をとって、自分の服の中へと導く。
今度は下着の中まで引きずり込まれ、思わず指先がぴくんと反応してしまった。
「あの時みたいに抱いて・・・激しくして欲しい」
ぼんやりと覚えている感覚。
同意とはいえ、レイプするようにみちるを抱いたあの夜。