瞳の中の彼
「殴られたのか?痛かっただろう?」
「りー兄...大丈夫だよ 隼人さんが助けてくれたから」
「葵ちゃん...」
銀二さんは悲しそうな瞳で私を見ていた
「隼人...外に出ろ!」
りー兄は隼人さんを睨みつけている
「りー兄!! 隼人さんは私を助けてくれたの!私が悪いの!」
隼人さんは私の頭を撫でると りー兄と外に出た
「待って!! あっ!」
私の腕を銀二さんが掴む
「離して 銀二さん!」
私の腕を掴む手を離そうとするけど男の人の力には勝てない
「葵ちゃん...理玖の大切な人を隼人に預けたんだ…それを守れなかったから理玖はちょっと怒ってるだけだよ」
「でも喧嘩になっちゃう...止めないと」
「大丈夫だよ...お話するだけ...多分?」
「多分?」
話をするだけって顔じゃなかった...