瞳の中の彼
「誰が『お前が話すまで今夜は眠らせねぇ...』だよ!んなことさせるかよバーカ!」

隼人さんの背中をガシガシと踏みつけている...お姉さん?


「いっ...痛ってぇな!何すんだクソ姉貴!!」

「あぁ?誰に言ってんだ!?あたしに口答えなんか十年早いんだよ!」

「ん..だとぉ!?」


この場合私が止めなきゃいけないのかな?

とにかくこの場は私が.....


「あ...あの...」


恐る恐る二人に声をかけた

同時に私の方を見るこの姉弟...


「あっ..あーらごめんね...見苦しいとこ見せわね。あたし立花真子っていうの よろしくね」


私の手を取り笑顔で呟く


『―チッ!』


隼人さんの舌打ちが聞こえたかと思ったら


『ドガッ!!』


真子さんの足が隼人さんのお腹に蹴りを入れていた


「ぐぉっ!!」


隼人さんはその場に座り込む


「は...隼人さん!!」

「大丈夫! そんな軟には鍛えていないから!隙を見せたこいつが悪い!」


隼人さんも強いけど...真子さんはそれ以上強いかも...


「は...ははは...」


苦笑いするしかなかった...

恐るべし...立花姉弟...。







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