瞳の中の彼

その夜は隼人さんの家にお世話になった。

真子さんはりー兄の昔の事を話してくれた。

お互い族のトップで真子さん達が、りー兄のチームの傘下に入ったこと

喧嘩のこと、いつも一緒に遊んだ事とかたくさん話してくれた。


「真子さんはりー兄の事好きなんですか?」


私は大胆な事を聞いてしまった...。


「葵ちゃん大胆な発言するのね...ん...理玖の事好きだよ…相手されてないけどね」

「そんな事無いと思います。今日だってあたしを此処に泊めてくれるように真子さんに頼んだのでしょう?」


真子さんは驚いたような顔をしていた。

りー兄は自分が信用している人だけしか大事な事は頼まない。


「葵ちゃん...あんたって可愛すぎる」



真子さんは私をギュッと抱きしめた。



「理玖にはね好きな子がいるの。ずっとその子を思ってる。」

「好きな子?りー兄に?」


信じられない...りー兄に好きな人がいたなんて...



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