瞳の中の彼
「好きな子がいても、あたしはいい。思ってるだけでも」
「真子さん...」
「そのうち ばばぁになってんぞ」
「隼人ぉ! あんたね、あたしに喧嘩売ってんのかよ!?」
「ばばぁだな...」
「覚悟しやがれ!隼人!」
「げっ!」
・・・・また始まった。
元気がいい姉弟だこと...
それから真子さんは用事があるとかで出かけていった。
着替えは真子さんが用意してくれた。
そしてお風呂に入りリビングのソファに座る
私は悩んでいた。
北海道に行く事をどのタイミングで話せばいいのか...
今が話すチャンスだと思ってもなかなか切り出せない。
でも刻々と別れの日は近づいてきている。