瞳の中の彼

「お前、今 どこにいるんだ?」

『家にいる。今 母さんから葵の事聞かされた 』

「もうすぐ 家につく。それまでじっとしてろ。いいな! 」

『わかった…』



パニクっている楓……


パニクっているのは、あいつだけじゃねぇ。


お袋が帰って来てから 何となく予感はしていた。


あんな事件があって、記憶を取り戻した葵が心配で わざわざ北海道から帰ってきた。


俺としては、お袋達と一緒にいた方が安心だと思う…


だが、楓は納得しないかもしれない。




< 146 / 186 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop