瞳の中の彼
「鬼瑠(きりゅう)の佐井(さい)を見かけた奴がいる」

「あいつら こっちに来てるんですか!!」

「多分な...狙いは 『白狐』と『楓』」


その言葉に息をのんだ



「引退しても探し出す あいつは 生かしてはおけねぇ!!」



理玖さんの気迫には 背筋が凍るように恐ろしかった



「頼む!あいつらを守ってくれ.....」


理玖さんは俺たちに頭を下げた


6代目総長がプライドを捨て 7代目総長 立花 隼人に 頭を下げた


「頭を上げて下さい... 俺はあなたに恩がある あなたは俺を助けてくれた.....今度は俺があなたの大事なものを守る 約束します」


凛として放った隼人は 7代目総長として言った

理玖さんは安心したかのように


「ありがとう 恩にきる.....俺も6代目としてけじめをつける あいつらを探し出す」


そう言ってこの部屋を出て行った



 
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