瞳の中の彼
俺たちは 階段を下りていた

ふと見ると 朝 楓と手をつないでいた 葵ちゃんと女友達が下駄箱に行くのが見えた

近くで見ても 小さくてかわいい あの楓と双子なんて想像つかない


「直也.....俺 マジやば...葵ちゃん可愛すぎる」


チッ!お前もかよ.....ライバルだな.....

俺たちはそっと彼女たちのそばへ近づいた

「ねぇねぇ 君達って新入生? これから 俺たちと遊びに行かない?」

なーんて言うと


「お断りします!! 葵!行こう」

「う...うん」


彼女達は俺達から逃げるように立ち去った

途中 後ろを振り向く 葵ちゃん

俺たちはにやつきながら彼女に手を振った


「何やってるん こんな所で?」


そこに現れたのは 楓だった


「やぁん~楓ちゃんお久しぶりねぇん!」

「直也さん...なんか悪いもんでも食った?」

「楓 心配すんな!こいつは いつもこうだから...」

「真さん お久しぶりです」

「おう!お前元気そうじゃん また背伸びた?」


俺より背高くなってら...生意気だ...

「なんか 俺に生意気だっていう顔してますね...直也さん?」

ぬぬぬ 兄弟そろって俺の心が読めるのか?

恐るべし 桜川兄弟!!

「お前 分かりやすいんだよ...顔にでてる...」

真まで.....読めるのか...

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