瞳の中の彼
「葵 行こう!」

未来はあたしの手を握って歩き出した


「待てよ!」

未来も私も この人達に囲まれた

「...っつ...」

逃げようにも逃げられない


「あんた 楓の妹だよなぁ! 久しぶりだねぇ...葵ちゃん!」


「 !? 」


誰? 会ったこともないのに...なんで私の名前知ってるの?


「あっれー!? もう忘れちゃったの 俺たちの事?」



『  ビクッ! 』



この声...知ってる...

でも 思い出せない...


「ひっでなぁ! みんなで楽しい事したじゃん! またしょうよ 気持ちいいこと」




『こいつは上玉だ! 大丈夫... 俺たちが可愛がってやるから...』



私の頭の中でこの言葉が聞こえた
記憶がよみがえってくる


「い...いや...」

「葵?どうしたの! 葵!!」


私は頭を抱えてしゃがみこんだ

< 26 / 186 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop