瞳の中の彼
駅に着くまで 楓が

黒髪の人が “隼人”さん

金髪の人が “直也”さん

銀髪の人が “真”さん

と教えてくれた


「隼人さん 確か家は反対方向だったですよね?」

「えっ?」


楓がいきなり尋ねてきた

「あぁ 今日だけな」

「ん...?」


首を傾け考えている私


「明日から 朝から理玖さんが送るそうだ...」

「りー兄が?」

「あぁ..帰りは俺達が送る」


送るだなんて 反対方向なのに.....


「あの...わざわざ送ってくれなくても 大丈夫ですけど...」


そう言った私を見つめている隼人さん


「アイツがまだ見つからねぇんだ...いつ狙われるかもしんねぇ この間みたいに」


あの時は偶然であったとは思えない

私達の後をつけていたみたいだった


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