瞳の中の彼
「おい!葵!しっかりしろ!!」

何度叫んでも意識が戻らない

ちょうどそのとき 理玖さんの車が俺の側で止まった

理玖さんには 此処に来る前に連絡しておいた

「俺たちが世話になっている病院に連れて行く!未来ちゃんも乗れ!」

「理玖さん!俺が抱いていく!」

「すまん!頼む!」


俺は彼女を抱き上げ車に乗った

小さい体を抱きしめる

顔色を見ると真っ青になっている

「葵....葵.....」

と泣き叫ぶ未来

「大丈夫だ」

と彼女の頭を優しく撫でる


病院に着くと俺達は裏口から入った

診察台に彼女を静かに置く

看護婦が処置が終わるまで待合室にいるよう指示した


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