瞳の中の彼
「隼人さん 確か家は反対方向だったですよね?」

「あぁ?」

楓がいきなり尋ねてきた

「あぁ 今日だけな」

「ん...?」
首を傾け考えている葵

「明日から 朝から理玖さんが送るそうだ...」

「りー兄が?」
「あぁ..帰りは俺達が送る」

申し訳なさそうに見つめる

うるうるした目で...まるで小動物がライオンに睨まれているような感じだ...

…だとすれば ライオンは...俺か?.....

「あの...わざわざ送ってくれなくても 大丈夫ですけど...」


あぁ!?まだわかんねぇのか?自分が危険にさらされているのに...何処まで鈍いんだ?


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