瞳の中の彼
放課後 下駄箱の前でこそこそと話し込んでいる 葵達を見つけた

葵の手には一枚の紙切れ

それをすぅっと取り上げる


『調子に乗るな!ブス』


「何だこれ?」

俺の隣にいた直也が叫ぶ

「いつからだ」

「あ..あの..この間のお昼休みからで...」

あの日から毎日こんな嫌がらせがあっていたのか?

最近様子がおかしいのはこれだったのか...

「あいつらか! 葵ちょっと来い!」

俺の取り巻きの女達だ

俺は葵の手を掴み 3階の教室まで上がった




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