瞳の中の彼
バン!!

教室の扉が豪快に開いた

「これを書いたのはお前たちか?」

言葉を放った先は 取り巻きの2年の女達

「は...隼人...あの...その...」

「はっきり言えや!!」

つい大声を出してしまった

「ご...ごめんなさい...あたし達信じられなくて...」


ガン!!

「ヒィ!!」

怒りのあまり机を蹴るとガタガタ震えている女達

「二度とこいつに こんなこと済んじゃねぇ!!いいな!!」

「ご...ごめんなさい...」


俺はこの女達を睨みつける

二度とこんなことをしないように...



「葵ちゃん?...葵ちゃん!! 大丈夫か!?」

後から教室に入ってきた真が叫ぶ!

ふと葵を見ると 顔は真っ青 教室の隅っこでガタガタと震えていた

「葵!? 葵!! 大丈夫か?」

そう言うと 俺は周りの目も気にせず あいつを抱き上げ走り出していた

俺らのたまり場の教室へと連れてきて「葵?」と声をかけソファに腰を下ろした
葵はまだガタガタと震えている



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