瞳の中の彼
校庭に出ると 俺の後ろをちょこちょこと歩く葵

『ぎゅっ!!』

思わず葵の手を握った

俺の突然の行動に戸惑う葵.....

「楓の気持ちがわかるな.....」

「 えっ? 」

つい握りたくなった 握っていないと何処かに行ってしまいそうで不安になる

このとき楓が手を離さない気持ちがわかった

「フッ...なんでもねぇ...ただのひとり言だ...」

俺は葵に笑みを浮かべ 歩き出した


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