瞳の中の彼
校門の前には 2台の車が止まっている

楓と未来と直也は前の車に 真と葵と俺は後ろの車に乗った

車に乗る前に楓が話しかけてきた

「母さんに今日は遅くなるって伝えて」

「うん...でも どうして遅くなるの?」

「男は男同士の付き合いっていうもんがあるんだよ!」

「男同士?.....えと....えっと.....」

「葵...お前今 変な想像したろ?」

「・・・・・」

顔を赤くして目をパチパチさせていた

「ぶははははは!!」

俺は そのかわいい仕草に吹き出してしまった

みんなはその光景にびっくりしていた

それもそのはず ここ半年余りこんな大声で笑ったことなんてなかった


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