派生小説5話Cパート2
と言う内容だった。

普通に生きてた俺に懸賞金がかけられているなんて頭が混乱する。

潰れたどら焼を食べながら呆然と手紙を見てた。

この手紙が嘘って場合もある。

そうだったらいいが刺す痛さは、俺に手紙の内容が事実だと言ってるような気がする。

タッタッタッと走って俺の部屋に近づいて来てる。

びくっとしてたらバーンっとドアを開けてすたすたと入って来るお母さん。

「ライク、包帯が血が滲んで服までついてじゃないの。ライク、起きてきてくれて良かった。」
お母さんは、うるうるの目で俺を見つめてるのがどれだけ心配してたか言葉でも分かる。

うわぁぁあ。

染み付いた服を捲ってガーゼでお母さんが腹を拭きながら
「一昨日、交差点で倒れたって黒髪の女性から連絡があってお母さん、急いでいったんだけど彼女。」

と包帯を巻きながら言いだしてる。

「一昨日まで寝てたのか?」

「そうよ。ぐっすり寝なさい。」

と部屋から言い残してお母さんは、部屋を出ていった。
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