恋の道のり
新しい経験
お母さんがありえないこ言って周りのみんな、お母さんとお姉ちゃんを除いて、びっくりしていた。



そりゃそうだろう。



こんな地味な私がモデルなんて。



日本中、いや、世界中捜してもお母さんくらいだよ、そんなこと言うの…



ありえない、本当に、マジでありえない!



「美香ちゃん!お願い!!」

「で、でも…」

「美香ちゃんなら大丈夫だよ!!かわいいもん!」

「お姉ちゃんまで……」

「今日一日だけだから!!」

「でもなんで私がモデルに?」

「本当は他の子が来るはずだったんだけどね、急に来れなくなっちゃって…だから代わりの子は美香ちゃんにしようって思っての!!」



いくら代わりの子だからって他にもっと綺麗な子いるでしょ。



私には無理だ!!



「美香ちゃんお願い!!」

「美香ちゃん、あたしの夢知ってる?」

「お姉ちゃんの夢?」

「あたしね、美香ちゃんと一緒に雑誌に出るのが夢なの。」

「そんな夢……」

「美香ちゃんモデルなんてやりたくないって知ってる。でもやっとあたしのひとつの夢叶えるの。お願い!あたしに夢叶えさせて。」



お姉ちゃんがそんな夢あったなんて……



そんな夢一生叶わないと思うのに…



馬鹿なお姉ちゃん。



でもそんなお姉ちゃんが私にとって大事な人だから…
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