漆黒の黒般若
お父さんの遺品
目の前に広がる景色は夢か現実か





ぼんやりとした意識の中で月明かりが影の正体を照らす



拳銃を持った手を
下ろした影は


「おい。見つかったか?」
仲間とあたしの家でなにかを探している


「ないっす、吉田さんも探してくださいよ」



吉田…


あたしの意識はそこで途絶えた






< 1 / 393 >

この作品をシェア

pagetop