漆黒の黒般若
「んん…」


目を開けると何故かあたしは横たわっている

確か沖田さんを膝に乗っけたまんま寝ちゃった筈…


とりあえず起き上がってみるとそこは布団の中だった

そして隣には沖田さんが気持ち良さそうに寝ている


「っ!!」


驚いて飛び起きるとそれに反応して沖田さんが起き出す


「あっ、楠葉ちゃん。おはよー」

眠そうに目を擦りながら話す沖田さんに怒りが芽生える


「おはよーじゃないですよ!なんであたしは布団で寝てるんですか!?しかも沖田さん隣で寝てるし…、いつ運んだんですか?!」


「あはは、そんなに怒らないでよ。別に僕は約束通り添い寝してもらっただけだもん」

「布団では寝ないって言ったじゃないですか!」


「別にいーじゃん、やらしいことしたんじゃないんだから」


「や、やらしい?一緒に寝ることもよっぽどやらしいですよー!」


「じゃあ、本当にやらしいことしちゃう?」



真っ赤になった楠葉は部屋を出ていってしまった


「沖田さんなんて大嫌いです!」

しっかり捨て台詞も残して


「はぁ…」


そのあと部屋には総司のため息が響いたのであった



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