漆黒の黒般若
山南さん達にお礼を言って部屋にもどった


確か今日は斎藤さんは隊務で遅いはず


部屋の片付けでもしようかな


そう思ってタンスを開けるとそこには見慣れた服がたたんであった


「こんなところにしまってあったんだ…」

懐かしそうにそれを撫でる
ついこの間までこれを着て学校へ行き、裕に会い、人を殺していた…

そのセーラー服の色のように真っ黒に染まったあたしの心



それを徐々に白く洗い落としてくれるこことみんなが今のあたしの居場所となっていた


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