漆黒の黒般若
「祐、祐死んじゃ嫌だよ…あたし1人にしないでよぉ」
溜まり続けた涙が楠葉の頬をつたって流れた




「楠葉…、最後まで守ってやれなくて、ご…めんな。俺は…、もうお前の涙は…ぬぐってやれない、だから…笑えっ。ずっと、ずっと笑っていろ…





………好きだ、


楠葉ぁ…」






楠葉の涙を拭おうとした手は宙をまい

そして、地に落ちた







< 22 / 393 >

この作品をシェア

pagetop