漆黒の黒般若
「では、改めて…。お誕生日おめでとうございます、楠葉さん」
「ありがとうございます」
こうして楠葉の誕生日会は10日すぎてやっと行うことができた
隊務で忙しい中幹部の人たちもたくさん集まってくれた
あの事件が起こってからというもの、暗殺計画を知っている者も知らない者も皆お梅を失った楠葉を心配していた
しかし今日こうして楠葉の笑顔が見れて紛れもなく皆の心配もなくなっただろう
こうして昼下がり屯所の片隅で決して盛大とは言えないけれどとても温かい誕生日会が開かれた
みんなが自分が生まれたことを祝ってくれている
それはこの時代で心細かった楠葉の寂しさを一掃してくれた
しかし何故か楠葉の顔は少しうかないようだった
1つあまった座布団に視線を移す
「沖田さん、来てくれるかな…」
「ありがとうございます」
こうして楠葉の誕生日会は10日すぎてやっと行うことができた
隊務で忙しい中幹部の人たちもたくさん集まってくれた
あの事件が起こってからというもの、暗殺計画を知っている者も知らない者も皆お梅を失った楠葉を心配していた
しかし今日こうして楠葉の笑顔が見れて紛れもなく皆の心配もなくなっただろう
こうして昼下がり屯所の片隅で決して盛大とは言えないけれどとても温かい誕生日会が開かれた
みんなが自分が生まれたことを祝ってくれている
それはこの時代で心細かった楠葉の寂しさを一掃してくれた
しかし何故か楠葉の顔は少しうかないようだった
1つあまった座布団に視線を移す
「沖田さん、来てくれるかな…」