漆黒の黒般若
“沖田さんが、怪我を…”
嫌だ…
嫌だよ…
死んじゃやだよ…
「沖田さんっ!死んじゃやだっ!!」
みんなが急いで総司が運ばれた部屋に向かうなかやや混乱ぎみの楠葉は遅れをとりながらも急いで部屋へ向かう
そして部屋に入った瞬間ついつい叫んでしまった
しかし目の前にある光景に唖然とする
「えっ…、なんで…?だって沖田さんは大怪我をして生死の境をさまよっているんじゃ…」
「勝手に殺さないでくれる?楠葉ちゃん」
目の前で笑う沖田さんの指には小さく包帯が巻かれている
「ちょっと買い物中に切っちゃってね、でもそのわりにはいっぱい血が出たんだよ?だから隊士の子にみんな呼んで来るように頼んじゃったよ」
「沖田さん…、心配したあたしが馬鹿でした!」
「まぁまぁ楠葉…、そんなに怒るなよ。結果的に総司もこうして無事だったんだから…」
楠葉をなだめようとした永倉はぎょっとする
楠葉の目には涙が溜まっていた
今にも溢れ落ちそうな涙を必死に我慢する楠葉に皆は眉を下げる
「ごめんね、楠葉ちゃん…、僕のこと嫌いになった?」
総司は楠葉に近づき目の前で尋ねる
その言葉にうつむいた楠葉は首を縦にふる
「嫌いです!沖田さんなんて大嫌い…
でも、無事でよかったです」
はぁ
とため息をつきながら楠葉は笑った
それは大事な人を殺した敵を見るような目ではなく友人として、仲間として向けられたものだった
「んじゃあ、お二人さんは仲直りってことでっ」
佐之さんがぐいっと2人の肩に腕をのせる
「よかったな、坂下」
斎藤を筆頭に他の人も口々に楠葉と総司の仲直りを祝した
「じゃあ、総司も帰ってきたことだし改めて楠葉の誕生日会再開ってことで〜」
「おっ、いいな!じゃあ俺酒の調達に行ってくるぜ」
「あ、僕もお菓子もってきまぁす」
こうして楠葉と総司の仲直りも済んだ壬生浪士組は新撰組と名も改まり前よりより一層知名度もあがっていった
嫌だ…
嫌だよ…
死んじゃやだよ…
「沖田さんっ!死んじゃやだっ!!」
みんなが急いで総司が運ばれた部屋に向かうなかやや混乱ぎみの楠葉は遅れをとりながらも急いで部屋へ向かう
そして部屋に入った瞬間ついつい叫んでしまった
しかし目の前にある光景に唖然とする
「えっ…、なんで…?だって沖田さんは大怪我をして生死の境をさまよっているんじゃ…」
「勝手に殺さないでくれる?楠葉ちゃん」
目の前で笑う沖田さんの指には小さく包帯が巻かれている
「ちょっと買い物中に切っちゃってね、でもそのわりにはいっぱい血が出たんだよ?だから隊士の子にみんな呼んで来るように頼んじゃったよ」
「沖田さん…、心配したあたしが馬鹿でした!」
「まぁまぁ楠葉…、そんなに怒るなよ。結果的に総司もこうして無事だったんだから…」
楠葉をなだめようとした永倉はぎょっとする
楠葉の目には涙が溜まっていた
今にも溢れ落ちそうな涙を必死に我慢する楠葉に皆は眉を下げる
「ごめんね、楠葉ちゃん…、僕のこと嫌いになった?」
総司は楠葉に近づき目の前で尋ねる
その言葉にうつむいた楠葉は首を縦にふる
「嫌いです!沖田さんなんて大嫌い…
でも、無事でよかったです」
はぁ
とため息をつきながら楠葉は笑った
それは大事な人を殺した敵を見るような目ではなく友人として、仲間として向けられたものだった
「んじゃあ、お二人さんは仲直りってことでっ」
佐之さんがぐいっと2人の肩に腕をのせる
「よかったな、坂下」
斎藤を筆頭に他の人も口々に楠葉と総司の仲直りを祝した
「じゃあ、総司も帰ってきたことだし改めて楠葉の誕生日会再開ってことで〜」
「おっ、いいな!じゃあ俺酒の調達に行ってくるぜ」
「あ、僕もお菓子もってきまぁす」
こうして楠葉と総司の仲直りも済んだ壬生浪士組は新撰組と名も改まり前よりより一層知名度もあがっていった