漆黒の黒般若
「はぁ…、裕に会いたいな…」
つい出てしまったふっ切った筈の思いは最近また楠葉を苦しめている
裕は本当に生きてるのかな…?
余計な期待はしたくなかった
しかし楠葉にとって裕は未来から来た唯一の仲間であって、一緒にいてくれたらどんなに心強いことか
「楠〜葉っ。一緒にせんべい食べようぜ」
文机に頭を乗せてぶつぶつ言っていた楠葉の目の前にいきなりせんべいの入った器が置かれる
驚いて顔をあげると平助がたっていた
「あ、平助くん。今日はお休みなの?」
ドカッと隣に腰かける平助に尋ねる
「ちげーよ。只今謹慎中なんだぁ」
「謹慎!?平助くん今回は何やらかしたの?」
「えっと…、今回は…って俺そんなに問題児なのか?!しかも今回ばかりは俺悪くねぇからなっ!」
「でも、謹慎ってことは何かしら原因があるんじゃないの?土方さんもやたらと謹慎させるような人には見えないし…」
「うーん…、やっぱりなにか考えがあるのかな〜?」
そう言うと平助くんはゴロンとねっころがって宙を見上げる
「そうなんじゃないかな?土方さんに直接聞いてみたら?」
「うーん、そうだな!楠葉に聞いてもらったらなんかスッキリしたよ。ありがとっ」
「おやすい御用だよっ」
「あ、そうだ。じゃあお返しに俺も楠葉の相談に乗ってやるよ!なんでも言ってみろ」
「相談かぁ…」
そう言って頭に浮かぶのは裕のことばかりだ
しかし平助くんに芹沢さんから聞いただなんて言えない
しかも彼は暗殺のことも知らないのだ
だから尚更言えることではなかった
「あたしは…、別に相談なんてないかな」
「そうか、まぁまたなんかあったら俺に言えよ?借りは返すからよ。じゃあな」
そう言って平助くんは土方さんの部屋に行ってしまった
「はぁ…」
残った楠葉の口からはため息がこぼれた
つい出てしまったふっ切った筈の思いは最近また楠葉を苦しめている
裕は本当に生きてるのかな…?
余計な期待はしたくなかった
しかし楠葉にとって裕は未来から来た唯一の仲間であって、一緒にいてくれたらどんなに心強いことか
「楠〜葉っ。一緒にせんべい食べようぜ」
文机に頭を乗せてぶつぶつ言っていた楠葉の目の前にいきなりせんべいの入った器が置かれる
驚いて顔をあげると平助がたっていた
「あ、平助くん。今日はお休みなの?」
ドカッと隣に腰かける平助に尋ねる
「ちげーよ。只今謹慎中なんだぁ」
「謹慎!?平助くん今回は何やらかしたの?」
「えっと…、今回は…って俺そんなに問題児なのか?!しかも今回ばかりは俺悪くねぇからなっ!」
「でも、謹慎ってことは何かしら原因があるんじゃないの?土方さんもやたらと謹慎させるような人には見えないし…」
「うーん…、やっぱりなにか考えがあるのかな〜?」
そう言うと平助くんはゴロンとねっころがって宙を見上げる
「そうなんじゃないかな?土方さんに直接聞いてみたら?」
「うーん、そうだな!楠葉に聞いてもらったらなんかスッキリしたよ。ありがとっ」
「おやすい御用だよっ」
「あ、そうだ。じゃあお返しに俺も楠葉の相談に乗ってやるよ!なんでも言ってみろ」
「相談かぁ…」
そう言って頭に浮かぶのは裕のことばかりだ
しかし平助くんに芹沢さんから聞いただなんて言えない
しかも彼は暗殺のことも知らないのだ
だから尚更言えることではなかった
「あたしは…、別に相談なんてないかな」
「そうか、まぁまたなんかあったら俺に言えよ?借りは返すからよ。じゃあな」
そう言って平助くんは土方さんの部屋に行ってしまった
「はぁ…」
残った楠葉の口からはため息がこぼれた