漆黒の黒般若
小十郎に平助はめんどくさそうに竹刀を投げる
腕のたつ人がなかなか現れないからなのか、彼も飽きてしまったようだった
「じゃあ、さっさと始めるよー」
審判をしている隊士に試合を促す
「それでは…、はじめっ!」
試合が始まりとりあえず2人は間をとったまま相手の出方を伺う
なかなか攻めてこない小十郎に先に仕掛けたのは平助だった
「はぁあっ!」
振り上げられた竹刀は小十郎めがけて降り下ろされるが彼はなんとかそれを受け止める
平助は徐々に竹刀に力を込めて小十郎を押す
周りから見ても小十郎がこのまま押され負けることが安易に予想できた
「はぁ、こいつもだめかぁ…」
永倉いわく、その場にいた隊士から幹部までが小十郎の敗北を決めつけた
しかし、そんな小十郎の異変に初めに気付いたのは平助だった
「おい、何笑ってんだよ?」
平助の声に周りの視線がまた試合に戻る
いや、正確に言えば視線が集まったのは小十郎だった
口元に笑みを浮かべた小十郎は一瞬で目の色が変わる
そして押されていた竹刀を弾き返すと油断していた平助に襲いかかった
バシンッ
腕のたつ人がなかなか現れないからなのか、彼も飽きてしまったようだった
「じゃあ、さっさと始めるよー」
審判をしている隊士に試合を促す
「それでは…、はじめっ!」
試合が始まりとりあえず2人は間をとったまま相手の出方を伺う
なかなか攻めてこない小十郎に先に仕掛けたのは平助だった
「はぁあっ!」
振り上げられた竹刀は小十郎めがけて降り下ろされるが彼はなんとかそれを受け止める
平助は徐々に竹刀に力を込めて小十郎を押す
周りから見ても小十郎がこのまま押され負けることが安易に予想できた
「はぁ、こいつもだめかぁ…」
永倉いわく、その場にいた隊士から幹部までが小十郎の敗北を決めつけた
しかし、そんな小十郎の異変に初めに気付いたのは平助だった
「おい、何笑ってんだよ?」
平助の声に周りの視線がまた試合に戻る
いや、正確に言えば視線が集まったのは小十郎だった
口元に笑みを浮かべた小十郎は一瞬で目の色が変わる
そして押されていた竹刀を弾き返すと油断していた平助に襲いかかった
バシンッ