漆黒の黒般若
「でも、沖田さんって土方さんのこと恐くないんですか?」
あたしは前から思っていた疑問をぶつける
「恐くないよ〜。だって土方さんだよ?」
「で、でも土方さんっていつもしかめっ面で恐いじゃないですか…」
やっぱり同じ人間でも土方さんの怖さは板についていた
「楠葉さん。土方くんも好きで鬼のようにしているわけではありませんよ?彼は近藤さんの為にああやって鬼になっているんです」
「へ?近藤さんの為…?」
あたしは山南さんの言った意味がわからなくて小首をかしげる
「はい。あれは近藤さんの為です。話せば長くなりますが彼らは元々多摩の百姓だったんですよ」
「じゃあ、お侍さんじゃないんですか?」
「でも彼らは武士らしいでしょ?彼らの心は誰よりも武士です」
あたしははっきり言って武士やら百姓やらよくわからなかった
この時代に身分制度があったことくらいしか知らない
しかし百姓出身の近藤さんと土方さんを語る山南さんは誇らしげだった
きっと彼らを尊敬しているんだろう
それは山南さんだけではなくてあたしの隣でにこにこしながら聞いている沖田さんや他の隊士達もそういう気持ちではないのだろうか
「まぁ、詳しい話は私よりも土方君本人に聞いてください。彼ならきっと答えてくれますよ」
「はい」
あたしは前から思っていた疑問をぶつける
「恐くないよ〜。だって土方さんだよ?」
「で、でも土方さんっていつもしかめっ面で恐いじゃないですか…」
やっぱり同じ人間でも土方さんの怖さは板についていた
「楠葉さん。土方くんも好きで鬼のようにしているわけではありませんよ?彼は近藤さんの為にああやって鬼になっているんです」
「へ?近藤さんの為…?」
あたしは山南さんの言った意味がわからなくて小首をかしげる
「はい。あれは近藤さんの為です。話せば長くなりますが彼らは元々多摩の百姓だったんですよ」
「じゃあ、お侍さんじゃないんですか?」
「でも彼らは武士らしいでしょ?彼らの心は誰よりも武士です」
あたしははっきり言って武士やら百姓やらよくわからなかった
この時代に身分制度があったことくらいしか知らない
しかし百姓出身の近藤さんと土方さんを語る山南さんは誇らしげだった
きっと彼らを尊敬しているんだろう
それは山南さんだけではなくてあたしの隣でにこにこしながら聞いている沖田さんや他の隊士達もそういう気持ちではないのだろうか
「まぁ、詳しい話は私よりも土方君本人に聞いてください。彼ならきっと答えてくれますよ」
「はい」