漆黒の黒般若
みたらし団子をやけ食いしたよるからはや数ヶ月



気がつけば季節は秋を越え、冬に近づいていた



あの日からあたしの願いが通じたのかいなや



沖田さんは順調に回復していき今ではまた隊務に参加している


それはそれで喜ばしい事なのだがあたしはまた彼が浅葱色の羽織をまとい、刀を挿して闘うことに少し不安を感じていた



だが喜ぶ幹部の人達や沖田さんにそんなことが言えるはずもなくその思いは楠葉の胸の内で消滅していった



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