漆黒の黒般若
「っで最近はどうなの?例のあの人」



さっきまでカラカラと笑っていたかと思えば次は真剣な顔を近づけてきた



「へっ!?あの人って…?」



あまりの話の急展開に頭がついていかない


「やぁねぇ、とぼけちゃって。それとも、こんな話は野暮だったかしら」



「え?何の話ですか?野暮?ん??」


今の会話で楠葉の頭の上にはハテナマークが浮かび上がる




「はぁ、楠葉ちゃんって自分のことはなんにもわかってないわよね〜」



「えっ?えっ??」


ため息をつきながらあわれみの目を向けるお信さんに楠葉のハテナマークは増す一方だ



< 327 / 393 >

この作品をシェア

pagetop