漆黒の黒般若
それから数十日後
伊東さんを慕うものたちが遅れて江戸から到着し新しく新撰組の隊士となった
その中にいた鈴木三木太郎という人、伊東さんの実弟なのだが自分に個室がないことに腹をたて伊東さんと一緒に近藤さんの所へ向かったのが昨日の話だ
「と、いう事なのだよ…」
「ッチ、ったくよ。あとから入ってきたくせに図々しいにもほどがあるぜ」
「そうですよ、近藤さん。今から追い出しましょうよ〜」
「いや、総司。追い出すわけにはいかるまい。新撰組の彼らは大事な戦力だからな」
「え〜、でもこんな図々しい隊士なんていりませんよ。この際士道に背いたってことで切腹させませんか?ねぇ、土方さん。お願いしますよ?」
そう言った総司はまるで親に玩具をねだる子供のようだった
「総司、人の命をそう簡単に奪ってはいけない。だから切腹は却下だ。もちろん暗殺もだぞ?」
「っちぇ」
次に提案しようとしていたこともいう前から却下されてしまった総司はつまらなさそうに頬を膨らませる
「どうしましょうかね。隊士も多くなってきた今、鈴木君の為に部屋がえをするわけにもいきませんしね…」
「まぁ、とりあえずこのことは少し保留にしておこう。解散。みんな隊務に戻ってくれ」
結局問題は解決しないまま解散という形になった
「はぁ、本当に伊東さんが来てから問題がありまくりだぜ」
「だよねぇ。なのに近藤さんはなんで伊東さんのこと庇うんだろう?なにか弱味でも握られてるのかな」
「近藤さんは頭がいい人が好きだから。伊東さんのことも無理してでも繋ぎ止めておきたいんだろう」
「あ、そういえば総司。最近体の具合はどうだ?無理したりとかしてねぇか?」
「なんですか?新八さんが心配してくれるなんて世も末ですね」
「なんだよ、世も末って?!ちぇッ…、せっかく心配してやったのにそんなこと言えるなら大丈夫だな」
「いらぬ心配ですよ…」
「あぁ、ならよかったが。無理だけはすんなよ。総司は無理してても俺らにはわかんねぇからな」
「まぁ、僕演技力あるんで」
いつものように、にこにこ笑う総司を見て永倉も少し安心した
伊東さんを慕うものたちが遅れて江戸から到着し新しく新撰組の隊士となった
その中にいた鈴木三木太郎という人、伊東さんの実弟なのだが自分に個室がないことに腹をたて伊東さんと一緒に近藤さんの所へ向かったのが昨日の話だ
「と、いう事なのだよ…」
「ッチ、ったくよ。あとから入ってきたくせに図々しいにもほどがあるぜ」
「そうですよ、近藤さん。今から追い出しましょうよ〜」
「いや、総司。追い出すわけにはいかるまい。新撰組の彼らは大事な戦力だからな」
「え〜、でもこんな図々しい隊士なんていりませんよ。この際士道に背いたってことで切腹させませんか?ねぇ、土方さん。お願いしますよ?」
そう言った総司はまるで親に玩具をねだる子供のようだった
「総司、人の命をそう簡単に奪ってはいけない。だから切腹は却下だ。もちろん暗殺もだぞ?」
「っちぇ」
次に提案しようとしていたこともいう前から却下されてしまった総司はつまらなさそうに頬を膨らませる
「どうしましょうかね。隊士も多くなってきた今、鈴木君の為に部屋がえをするわけにもいきませんしね…」
「まぁ、とりあえずこのことは少し保留にしておこう。解散。みんな隊務に戻ってくれ」
結局問題は解決しないまま解散という形になった
「はぁ、本当に伊東さんが来てから問題がありまくりだぜ」
「だよねぇ。なのに近藤さんはなんで伊東さんのこと庇うんだろう?なにか弱味でも握られてるのかな」
「近藤さんは頭がいい人が好きだから。伊東さんのことも無理してでも繋ぎ止めておきたいんだろう」
「あ、そういえば総司。最近体の具合はどうだ?無理したりとかしてねぇか?」
「なんですか?新八さんが心配してくれるなんて世も末ですね」
「なんだよ、世も末って?!ちぇッ…、せっかく心配してやったのにそんなこと言えるなら大丈夫だな」
「いらぬ心配ですよ…」
「あぁ、ならよかったが。無理だけはすんなよ。総司は無理してても俺らにはわかんねぇからな」
「まぁ、僕演技力あるんで」
いつものように、にこにこ笑う総司を見て永倉も少し安心した