漆黒の黒般若
祐と犯人に繋がることを探し始めて2時間
全くと言っていいほど
情報は出てこない
よくテレビの刑事ドラマとかだと証拠とかが意図も簡単にでてくるんだけど
現実はそう簡単にはいかないようだ
ふぅ、っともう何回目か分からないため息をついて休憩することにした
1階で手がかりを探して居る祐を呼んでお茶でも飲もうと考えていたら下から声がした
「おーい、楠葉。ちょっと来てくれ」
祐が何かを見つけたのだろうか
ドキドキしながら階段を降りていくと声がするのはどうやらお父さんの研究室らしい
お父さんは生前、某電化製品会社で開発担当者として働いていたため仕事も家の研究室と称される部屋で行っていた
あたしもたまにお父さんが創る機械を見ていたりしたが危ないからといってあまり近づかせてもらえなかったのでしっかりと研究室に入るのは初めてだった
「あっ、楠葉。こっちこっち」
祐が顔を出してあたしを呼んだ
中にはいると
油の臭いや薬品の臭いはするもののきちんと整頓してあって意外ときれいだった
「どうしたの?なんか見付かった?」
あたしが聞くと
これ見ろよ
といって祐が本棚を
ゆびさしてる
「ん?なに」
彼の隣に腰を下ろして
指差した所をまじまじと
見つめる
なんだかひもがでている
本のしおりかな?
なんて思ったけど
それにしては太いような気がする
「なにこれ?」
祐に聞くが
「わかんないの?俺てっきり楠葉が知ってるとおもって聞いたんだけど…」
祐も分からないようだった
「とりあえず引っ張ってみる?」
なんだか分からないが
もしかしたら
映画みたいに本棚の奥に扉があるかもしれない
なんてファンタジーなことを考えながら
試しに引いてみた
つんっ
引っ張ってみたけど
なにも起こらない
「はぁ、なんだ…なんにもおこらねぇぢゃん。」
祐も同じようなことを考えていたらしい
「じゃあ一段落ついたしお茶でも」
「そうするか」
と2人で研究室を出ようとすると
ガタンッ
さっきはびくともしなかった本棚が音をたててゆっくり回転し始めた
祐はその場に立ち尽くしている
勿論あたしもその場から動けないくらい驚いた
そんな2人を前に
ギーと不気味な音をたてて開ききった本棚は石造りの階段に繋がっていた
全くと言っていいほど
情報は出てこない
よくテレビの刑事ドラマとかだと証拠とかが意図も簡単にでてくるんだけど
現実はそう簡単にはいかないようだ
ふぅ、っともう何回目か分からないため息をついて休憩することにした
1階で手がかりを探して居る祐を呼んでお茶でも飲もうと考えていたら下から声がした
「おーい、楠葉。ちょっと来てくれ」
祐が何かを見つけたのだろうか
ドキドキしながら階段を降りていくと声がするのはどうやらお父さんの研究室らしい
お父さんは生前、某電化製品会社で開発担当者として働いていたため仕事も家の研究室と称される部屋で行っていた
あたしもたまにお父さんが創る機械を見ていたりしたが危ないからといってあまり近づかせてもらえなかったのでしっかりと研究室に入るのは初めてだった
「あっ、楠葉。こっちこっち」
祐が顔を出してあたしを呼んだ
中にはいると
油の臭いや薬品の臭いはするもののきちんと整頓してあって意外ときれいだった
「どうしたの?なんか見付かった?」
あたしが聞くと
これ見ろよ
といって祐が本棚を
ゆびさしてる
「ん?なに」
彼の隣に腰を下ろして
指差した所をまじまじと
見つめる
なんだかひもがでている
本のしおりかな?
なんて思ったけど
それにしては太いような気がする
「なにこれ?」
祐に聞くが
「わかんないの?俺てっきり楠葉が知ってるとおもって聞いたんだけど…」
祐も分からないようだった
「とりあえず引っ張ってみる?」
なんだか分からないが
もしかしたら
映画みたいに本棚の奥に扉があるかもしれない
なんてファンタジーなことを考えながら
試しに引いてみた
つんっ
引っ張ってみたけど
なにも起こらない
「はぁ、なんだ…なんにもおこらねぇぢゃん。」
祐も同じようなことを考えていたらしい
「じゃあ一段落ついたしお茶でも」
「そうするか」
と2人で研究室を出ようとすると
ガタンッ
さっきはびくともしなかった本棚が音をたててゆっくり回転し始めた
祐はその場に立ち尽くしている
勿論あたしもその場から動けないくらい驚いた
そんな2人を前に
ギーと不気味な音をたてて開ききった本棚は石造りの階段に繋がっていた