幸せの記憶
かおりさんの自己紹介を終え、
お互いの現状を話してるときだった。
ひろしさんがトイレに立ってるときだった。
突然、
「あっちゃんじゃない?」
声をかけてきたのは、
あっちゃんと同じぐらいの女性。
「え、えっちゃん?」
「そう、水野悦子。久しぶり~。
あっちゃん、今日はどうしたの?」
「今日は息子の結婚式だったの。
で、その二次会。
主役はいないけどね・・・。
えっちゃんは?」
「うちは、息子が彼女を紹介するからって
呼び出されたのよ。面倒くさい・・・。
・・・・・・・・・・・・・
ひろしさんも一緒?」
「今、トイレ。
ひろちゃんも知ってるんだよね?
私の結婚式以来だよね?
懐かしいな~」