幸せの記憶
妻の答えは、
「子供は二人で
いっぱい、いっぱいだよ。
それに、赤ちゃんができたら、
ふたりの子供たちはどう思うのかな?
私はそれが心配なの。
子供はこの2人でいくない?」

それでも俊彦は
自分の子がほしかった。
でも、それ以上何も言えなかった。

その日を境に
俊彦の態度がかわった。

お酒を飲むようになり、
家に帰らない日が多くなった。

子供たちを大きな声で
どなる日も多くなり、
手を上げることもあった。

妻は子供たちを連れて
出て行った。

2度目の結婚が終わった。
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