幸せの記憶
だが、不思議なことに、
俊彦はかおりを愛おしく思った。
この女とずっと一緒にいたい。
ただ結婚をしてしまうと、
やはり家族が欲しくなるような気がして、
かおりは「彼女」という関係を
続けることにした。
何度か他の女と遊んだことも
あったが、やはり
かおりのところが一番落ち着く。
俊彦にはかおりが必要だった。
俊彦は50歳を前に
かおりと籍を入れてもいいかな・・・。
と思い始めている。
なので、
今日の甥っ子の結婚式に
親戚として出席させたのである。