俺だけの花嫁



「おや!雨宮伊織君ではないかい!?」

「本当だ。ame-miyaのご子息ではないか。」



げっ。


ひとりが名前を出すと周りからワラワラと人が集まってきた。


ハァ。これだから小さめのパーティーは苦手だ。
大きいパーティーなら顔見知りの社長などが多いが、こういった他業界の小さいパーティーは、相手が俺を知っていても俺は知らないことが多い。

相手は今後の為に“ame-miyaグループの子息、雨宮伊織”と繋がりを持ちだいからあっと言う間に囲まれるのだ。


気が付けばそこから離れづらくなり、真琴の方には行けなくなってしまった。





< 106 / 244 >

この作品をシェア

pagetop