俺だけの花嫁
突然やってきた春香。
さすがにここで話は出来ないと、春香を連れて体育館裏に連れてきた。
俺は大きなため息をつく
「学校まで来るなよ。」
「ごめんなさい。でもそうでもしないと話す機会なんてもうないかと思って…。」
春香はなんとしてでも話をしたいようだった。
「…話って?」
自然と声が低くなる。
春香は戸惑いつつもはっきりと声に出した。
「最後に伊織と会ったのは一年前よね。あの時も あまり話せなかった。…伊織は私を避けているでしょう?」
確信を持ったいいかた。まぁ、間違ってはいないけど。
「母親になったけど。でも私…昔のように伊織とたくさん話をしたいのに…。昔のように…」
昔の…ように…?