俺だけの花嫁
今日も数学の授業中、ぼんやりしていてテスト範囲の部分を聞いていなかったようだ。
まぁ、ただ嫌いな数学だったということもあるだろうが。
「ったく。後で教えてやるよ」
「え…」
「体調よかったらおいで」
「ありがとう」
うなだれている真琴に、今日も後で教えてあげるからと約束をした。
素直に返事をしたものの …ほら、またすぐに逸らした。
他の人は気が付いてないようだったけど。
真琴は俺を避けていた。