俺だけの花嫁



「でも…親父と結婚したのが春香の意志なら…俺はもう認めるしかない」


認めたくないと叫んでいた心。

でも今は仕方ないとすんなり思える。



「伊織…」

「何?」

「私は昌平さんが好きよ」



真っ直ぐな瞳で親父が好きだという。

少し…胸が痛んだ。



「そっか…」

「うん…。で?貴方は?」

「俺?」



聞き返すと大きく頷いた


「素直になんなさい!」


ピシャリと言われた。




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