俺だけの花嫁



真琴に信じてもらうためにはどうしたらいいか。

ここ数日、考えていた。


そして思ったのだ。


俺らはame-miyaの…親父の考えで政略結婚した。
親父の…ame-miyaの為に


なら、ただの俺になって迎えに行けばいい。


ame-miyaの雨宮伊織ではなく、ただの雨宮伊織として。



その為には、俺がひとりになるべきだと考えた。



「風間さん…ちょっと、聞いて欲しいことがあるんだけど…」




俺は風間さんの協力を仰いだ。














< 196 / 244 >

この作品をシェア

pagetop