俺だけの花嫁
「伊織様。アメリカから連絡があり、デザイナーからの了解はいただきました。」
「わかった。ありがとう。」
「今のところ順調に進んでいます。来月にはブランド立ち上げの発表が出来るかと。」
「予定通りだ。…風間さんがいてくれて良かったよ。」
俺ひとりではこんなに早く進まなかった。
実は今、俺は個人でウェディングブランド会社の立ち上げを行っている。
親父の力を一切借りず、俺個人でだ。
バレたらマズい。だから早急に水面下で、会社だけでも作る必要があった。