俺だけの花嫁
俺は裏で動くしかなかったため、表では風間さんが動いてくれている。
しかし、この男が実は…
「風間さんがブライダル会社の息子だなんて知らなかった。」
そう。この男。結婚式を行っている大手ブライダル企業の息子だ。
「次男坊なんで後は継がないですがね。でもこの企画には大いに力になれますよ。」
「頼りにしてます」
「しかしなぜウェディングブランドなんです?」
風間さんが車を運転しながらミラー越しに俺を見る。
「ame-miyaにはない物を作りたかった。」
「それだけですか?」
「もちろん、市場調査や流行、売り上げ、生産性、多くのものを調べ踏み切ったよ?」