俺だけの花嫁

会いたい




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『長らくお待たせ致しました。それではご紹介いたします。新ブライダルブランドを立ち上げました雨宮伊織さんです。』


フラッシュが一斉にたかれる中、俺は立ち上がり一礼をする。


ついにここまでやってきた。



「お忙しい中お集まり頂きまして誠にありがとうございます。ご紹介にあずかりました、雨宮伊織と申します。今回、このようにお集まりいただきましたのは、私が手がけた新ブランドの発表をさせて頂きたくーー…」



若いからと舐められないよう、背筋を伸ばし、真っ直ぐ前を向く。


会社の説明をしている最中もフラッシュは止まない。

テレビカメラも入り、記者も大勢いる。


真琴は…見てくれているだろうか…?



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