俺だけの花嫁



真琴の住むアパートの側まで歩いていくと、アパートの下、薄明かりの中人影が見えた。


一瞬、ドキンと心臓がなる。


ずっと会いたかった人物

華奢な後ろ姿からでも誰だか一発でわかる。


真琴…。


愛おしさが募る中、真琴の前にもう一人の人影に気が付く。


男?



「俺…冗談じゃなく、まこちゃんが好きだよ。付き合ってもらえないかな?」



は?


今何て?



男の声に俺の足が止まる


今、真琴に言っていたのか?



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